スイバ【植物検索・撮れたてドットコム】

スイバ

Rumex acetosa
ギシギシ属
ENG=タデ科 Polygonaceae
APG=タデ科 Polygonaceae

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スイバは春の終わり頃になると,田の畦につんつんと赤い花序を立てる多年草。スカンポという名で親しんでいる人もあるだろう。同じタデ科のイタドリの若芽もスカンポと呼ばれるので注意が必要だ。
よく似たギシギシとは以下の点で見わけられる。ギシギシは花序が緑色でのちに茶色に変わるが,スイバは赤味を帯びている。
ギシギシのそう果は中央にふくらみがあるが,スイバにはない。
ギシギシは雌雄同種だが,スイバは雄株と雌株がある雌雄異株。

【カレンダー・草木暦2024】

いがりまさし作品集


スイバ 1996年6月2日 愛知県作手村

【漢字名】酸葉 【別名】スカンポ
【花期】4 6月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】すね 胸
【環境】人里・田畑,河原・渓流,原野・草原,湿地・池沼


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スイバ そう果の萼片の中央にふくらみがないのが、ギシギシの仲間とちがう スイバ 雌花序(愛知県豊橋市) スイバ 雄花序(愛知県豊橋市) スイバ 雌花(愛知県豊橋市) スイバ 雄花(愛知県豊橋市)

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フォトエッセイ(野の花365日のスイバより)
スイバに花が咲くのは,春も終わりごろである。春の花としては比較的長い茎の先に,赤茶けた目立たない花をもさもさと咲かせる。
冬の間は,ロゼット葉を地面にぴったりつけて寒さをしのいでいる。少し暖かい日がつづくと葉を地面からもたげ,その色も鉛の入ったような渋い赤から,やわらかいグリーンへと明るくなる。
しかし,そんな頃もまだ寒の戻りはある。春の淡雪に埋もれる日もあれば,もたげた葉の先が霜に縁どられることもある。
しかし,それもつかの間,日があたれば春の遅霜は瞬く間に蒸発してしまう。日中は明け方の冷え込みがうそのようなぽかぽかした陽気になった。

【ひとくちメモ】
スカンポの名で親しまれていることが多い。イタドリも同じ名で呼ばれることがあるが,いずれも茎をかじってあまずっぱい味を子供が楽しんだことから来ている名である。飽食の時代には昔語りの名になった。

【見わけ方】
よく似たものにギシギシがある。花や実があれば,ギシギシの花序は緑色で雌雄同株なのに対して,スイバは赤褐色で雌雄異株なので簡単に識別できる。
冬場のロゼットでは,スイバは赤味を帯びやすく縁があまり波うたないが,ギシギシは緑色のままのことが多く,縁が激しく波うつ。
詳しくはギシギシの仲間(会員のみ)へ。

スイバと同じ属の仲間(ギシギシ属)
ヒメスイバ
  アレチギシギシ
  ギシギシ
  ノダイオウ
  コギシギシ
  タカネスイバ
 
スイバと同じ科の仲間(タデ科)
ミズヒキ
  オオイヌタデ
  イヌタデ
  イシミカワ
  ハナタデ
  ママコノシリヌグイ
  アキノウナギツカミ
  ミゾソバ
  オオケタデ
  イタドリ
  サクラタデ
  ヤナギタデ
  シロバナサクラタデ
  タニソバ
  ボントクタデ
  ミチヤナギ
  オオイタドリ
  イブキトラノオ
  クリンユキフデ
  ハルトラノオ
  ムカゴトラノオ
  ツルソバ
  ミヤマタニソバ
  ウラジロタデ
  オンタデ
  シャクチリソバ
  ツルタデ
  ジンヨウスイバ
  ナガバノヤノネグサ
  ナガバノウナギツカミ
  サデクサ
  ツルドクダミ
  ナンブトラノオ
 

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