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ヤナギラン (アカバナ科) Epilobium angustifolium |
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どこか日本の野草らしくないたたずまいだが,なるほど北半球に広く分布する植物である。イギリスでは高速道路の法面や古城の堀に生えていたのを見かけたし,ロシアでは亜高山の針葉樹林を切り開いた荒地で見た。この写真は,そのときの1カットである。 日本の自生地は,高原地帯に限られている。美ヶ原や蓼科ではシンボル的な存在だが,実は自然豊かなところというよりも,少し荒れ気味のところに群生する。むろん,さまざまな要因で完全な自然状態でもヤナギランの生育に適した場所ができることもあるが,見事に群生しているようなところは,たいていスキー場や山火事の跡などである。 英名は火事の雑草を意味するFireweedだ。 【ひとくちメモ】本州中部のものを,変種ウスゲヤナギランとして区別する見解もある。 |
1996年7月29日 ロシア沿海州
ペンタックスZ-1P FA100mmF2.8 f8 絞り優先オート(+0.3) フジクローム・プロビア100 |
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