カテンソウ【植物検索・撮れたてドットコム】

カテンソウ

Nanocnide japonica
カテンソウ属
ENG=イラクサ科 Urticaceae
APG=イラクサ科 Urticaceae

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カテンソウはイラクサ科の小さな多年草。イラクサ科の植物は,夏から秋に花を咲かせるものが多いが,カテンソウは春早く花を咲かせる小さな野草。
山の木陰に生え,光沢のある三角形の葉が目立つが,花は小さくて目につきにくい。
雌雄同株または異株。


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カテンソウ 2000年4月19日 広島県神石町 alt.=499m

【漢字名】花点草
【花期】3 5月 【分布】本州・四国・九州 【草丈】足首以下 足首
【環境】人里・田畑,山地・低山


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カテンソウ 雄花は花柄があり雄しべを突きだす(愛知県豊橋市) カテンソウ 雄しべはひとつづつ反り返り,その瞬間煙のような花粉を飛ばす(愛知県豊橋市) カテンソウ まだ裂開前の雄花(愛知県豊橋市) カテンソウ 葉は互生するのがミズの仲間と違うところ(愛知県豊橋市) カテンソウ 葉表。暗緑色(愛知県豊橋市) カテンソウ 葉裏は紫褐色を帯びることが多い(愛知県豊橋市) カテンソウ 葉柄のiつけねには一対の托葉がある(愛知県豊橋市)

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フォトエッセイ(野の花365日のカテンソウより)
カテンソウはイラクサ科の植物である。春に咲くイラクサ科の植物は少ないように思いがちだが,サンショウソウの仲間やウワバミソウなどほかにもけっこうある。ただ,花が地味なので,華やかな春の花の陰に隠れてあまり目立たないのかもしれない。
花が目立つ植物のほとんどは虫媒花だが,カテンソウは風媒花なので華やかな花をつける必要がない。そのかわり,風が弱くても花粉を遠くまで運ぶことができるように,雄しべを反転させて花粉を飛散させる構造をもっている。
花は決して華やかとはいえないが,ルーペでのぞきこむと,その構造はなかなか精緻である。

【ひとくちメモ】
和名は花点草。点のような小さな花がポツポツと咲く様子を表現したものだろう。センスある命名である。

【見わけ方】
カテンソウ属は日本の1種で,識別に戸惑うような似た種類はない。イラクサ科ということになると,サンショウソウ属,ミズ属,イラクサ属などがある。たいてい花は雌雄別で,構造はよく似たものが多い。

カテンソウと同じ属の仲間(カテンソウ属)
掲載種はありません。
カテンソウと同じ科の仲間(イラクサ科)
ヤブマオ
  カラムシ
  メヤブマオ
  コアカソ
  アカソ
  ミズ
  アオミズ
  ラセイタソウ
  クサコアカソ
  ヒメウワバミソウ
  ウワバミソウ
  ムカゴイラクサ
  ミヤマイラクサ
  ミヤマミズ
  エゾイラクサ
  イラクサ
  ナガバヤブマオ
  ヤマトキホコリ
  サンショウソウ
  オオサンショウソウ
  キミズ
  コバノイラクサ
  チョクザキミズ
  アラゲサンショウソウ
  ヒュウガサンショウソウ
  ナガバサンショウソウ
 

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