アヤメ【植物検索・撮れたてドットコム】

アヤメ

Iris sanguinea
アヤメ属
ENG=アヤメ科 Iridaceae
APG=アヤメ科 Iridaceae

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アヤメは,日当たりのよい草原に生える多年草。
いずれがアヤメかカキツバタといえば,美しくて甲乙つけがたいことの例えだが,アヤメとカキツバタのは外花被片の模様で容易に識別できる。
むしろ,アヤメとヒオウギアヤメの方が識別は難しい。外花被片に網目模様が入るのはどちらも同じだが,アヤメは内花被片が大きくて直立するのに対して,ヒオウギアヤメは小型で寝ているように見える。
アヤメはかなりかわいた草地にも生えるが,ヒオウギアヤメの自生地は湿地と呼べるほど湿り気のあるところだ。ヒオウギアヤメの方がより標高の高いところや北国に偏っている。
アヤメ属の中では乾いたところに生える方ではあるが,やはり適度に湿った草原に多い。


【カレンダー・草木暦2024】

いがりまさし作品集


アヤメ 2003年7月16日 山梨県東山梨郡牧丘町 alt.=1651m

【漢字名】菖蒲
【花期】5 7月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】ひざ 腰
【環境】山地・低山,原野・草原


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フォトエッセイ(野の花365日のアヤメより)
2002年,山梨県峡西地方の6町村が合併して南アルプス市が誕生した。そこに位置する櫛形山は南アルプス前衛の山として,富士山の展望台として有名だが,なんといっても夏のはじめのアヤメの群生をはじめとする花の名山として名高い。2003年,久しぶりにアヤメの季節に櫛形山を訪ねることができた。
アヤメの咲く季節はほぼ梅雨時と一致するので,晴れていることは稀だ。むしろ雨や霧の方がこの花の風情には似つかわしいし,青紫もしっとりとした緑の中の方が鮮やかに映える。
夏のプロローグにふさわしい,静かな山行になった。

【見わけ方】
カキツバタやノハナショウブはともに外花被片に網目模様がなく,単純な紋だけ。ヒオウギアヤメは亜高山や北地の湿原や湿った草地に生え,内花被片が小さく直立しない。

アヤメと同じ属の仲間(アヤメ属)
ノハナショウブ
  ヒメシャガ
  カキツバタ
 
アヤメと同じ科の仲間(アヤメ科)
オオニワゼキショウ
 

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