イカリソウの仲間

Group Epimedium

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花の色と越冬葉の有無が、まず第一のポイントになる。葉の裏面の毛、分裂様式も重要だ。イカリソウの仲間は変異が多く、分類も学者の間でさまざまな見解がある。近年の分類では、大きくまとめる方向で進んでいるので、本書でもおおくくりに扱っている。ただし、筆者自身の観察はまだ十分とはいえず、特に種内の変種の扱いは今後の課題である。


イカリソウ
Epimedium grandiflorum var. thunbergianum

キバナイカリソウ
Epimedium grandiflorum ssp. koreanum

トキワイカリソウ
Epimedium sempervirens

バイカイカリソウ
Epimedium diphyllum

オオバイカイカリソウ
Epimedium setosum



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紅紫色から白色。距がある。
クリーム色。距がある。
白から紅紫色(オオイカリソウ)。距がある。
白。距はない。
白。距はない。




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越冬葉なし。1-3回3出複葉。小葉の縁には刺状の毛がある。
越冬葉なし。2回3出複葉。小葉の縁には刺状の毛がある。
越冬葉あり。2回3出複葉。小葉の縁には刺状の毛がある。
越冬葉あることもないこともある。1-2回2出複葉。小葉の縁には刺状の毛はない。先が丸い。
越冬葉あり。先がとがる。

葉裏の毛

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葉裏の毛

長くて開出する。
長くて開出する。
短くて伏す。
開出する。
伏す。

分布
北海道西南部〜九州。太平洋側や内陸地方に多い。
北海道〜本州。日本海側に多い。
新潟県以西の本州、日本海側。
中国地方、九州。
中国地方。
分布
同定のポイント
花の色が、紅紫色から白で、越冬葉がなければ本種と確定できる。ただし、ヤチマタイカリソウ、ヒゴイカリソウなどの変種にわける説もある。また、バイカイカリソウとの交雑起源とされるヒメイカリソウが高知県などにある。
花がクリーム色のイカリソウの仲間はまず本種。イカリソウとのちがいは、花の色以外にないが、多くの場合は生育地が分離している。
花時に越冬して傷んだ葉が残っていれば、まず本種。花の色は北陸では白、山陰、近畿では紅紫色が多い。紅紫色のものをオオイカリソウとしてわける見解もある。
イカリソウの仲間で距のないものは、雑種をのぞけばオオバイカイカリソウ及びサイコクイカリソウと本種だけ。
バイカイカリソウトキワイカリソウの雑種起源といわれる種。バイカイカリソウに似ているが、常に越冬葉があり,その先がとがること,及び葉裏の毛が伏すことなどが識別ポイントになる。
同定のポイント

イカリソウ
Epimedium grandiflorum var. thunbergianum

キバナイカリソウ
Epimedium grandiflorum ssp. koreanum

トキワイカリソウ
Epimedium sempervirens

バイカイカリソウ
Epimedium diphyllum

オオバイカイカリソウ
Epimedium setosum


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