ハマイブキボウフウ【植物検索・撮れたてドットコム】

ハマイブキボウフウ

Libanotis ugoensis
イブキボウフウ属
ENG=セリ科 Umbelliferae
APG=セリ科 Apiaceae/Umbelliferae

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ハマイブキボウフウは,イブキボウフウの海岸型。
イブキボウフウの小葉は深く切れこみ,裂片は鋭くとがるが,ハマイブキボウフウの小葉は切れこみが浅く,裂片の先は鈍形。
筆者の知る限り,花期もちがい,ハマイブキボウフウは6-7月に咲き8月には完全に果実になっているが,イブキボウフウは8-9月に咲く。
学名上はハマイブキボウフウが基準変種になる。

【カレンダー・草木暦2024】

いがりまさし作品集


ハマイブキボウフウ 1998年6月23日 秋田県男鹿市

【漢字名】浜伊吹防風 【別名】ハマノイブキボウフウ,ハマイブキボオフウ
【花期】6 7月 【分布】北海道・本州(東北,関東,中部) 【草丈】すね ひざ
【環境】原野・草原,岩場・礫地,海岸


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フォトエッセイ(野の花365日のハマイブキボウフウより)
しばらく植物を観察していると,「苦手」なグループができてくる。種類が多くてしかも似ているグループである。まず最初にその苦手なグループとなるのはセリ科ではないだろうか。
似ているだけでなく,構造が細かいので,細かいところを観察しないとなかなか識別できない。専門的な図鑑には,果実の断面の油管が重要な識別点としてあげられている。
これでは初心者にはお手上げだが,実際は見慣れてくると,葉の分岐のしかた,総苞片,小総苞片の数,果実の形などでけっこう見わけられるようになる。
また,花が小さくて構造が細かいだけに,カメラマンにとって審美眼を研ぎ澄ますのにも格好の被写体であるとも言える。

【見わけ方】
ハマイブキボウフウイブキボウフウと分けない説もあるが,花期にも違いがあり一応分けておくべきではないかという気がする。本州中部で見るイブキボウフウは8-9月が花期だが,東北の海岸で見るハマイブキボウフウは,6-7月が花期で,8月半ばには完全に枯れていた。学名上はハマイブキボウフウLibanotis ugoensisが基準変種で,イブキボウフウはvar.japonicaである。

ハマイブキボウフウと同じ属の仲間(イブキボウフウ属)
イブキボウフウ
  タカネイブキボウフウ
 
ハマイブキボウフウと同じ科の仲間(セリ科)
シャク
  ツボクサ
  セリ
  ヤブジラミ
  オヤブジラミ
  ノダケ
  ハマウド
  シラネセンキュウ
  シシウド
  セントウソウ
  ハマゼリ
  ミツバ
  ノラニンジン
  ハマボウフウ
  オオチドメ
  ヤブニンジン
  ヤマゼリ
  ウマノミツバ
  カノツメソウ
  アマニュウ
  オオバセンキュウ
  エゾニュウ
  マツバゼリ
  ホタルサイコ
  ドクゼリ
  エゾノシシウド
  ミヤマゼンコ
  ミヤマセンキュウ
  オオハナウド
  ハナウド
  オオバチドメ
  ヒメチドメ
  ボタンボウフウ
  カワラボウフウ
  オオカサモチ
  イワセントウソウ
  ムカゴニンジン
  シラネニンジン
  イブキゼリモドキ
  エゾボウフウ
  ミヤマトウキ
  ヒメノダケ
  イワニンジン
  コガネサイコ
  ミシマサイコ
  セリモドキ
  タニミツバ
  ヌマゼリ
  ミヤマウイキョウ
  エキサイゼリ
  レブンサイコ
  シムラニンジン
  ヒメウマノミツバ
 

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