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ウルップソウ (ウルップソウ科) Lagotis glauca |
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ウルップソウという名がついている限り,日本では最初にウルップ島で発見されたのだろう。命名のいきさつはよく知らないが,本州で古くから植物が採集された,白山や伊吹山には分布しないので,本州のものよりも,ウルップ島のものが先に採集される結果になったのだろう。もし白山あたりに分布していたら,ほかの多くの高山植物にならって「ハクサン...」という名前になっていたかもしれない。 日本では北方領土の千島列島を除けば,白馬岳,八ケ岳,そして礼文島にしか分布が知られていない。礼文島などでは個体数が少ないらしいが,白馬ではごく普通に見られる。この植物がそんなに分布が限られているとは,この群落を見る限りにわかには信じ難い。 しかし,花期が早く,夏山シーズンに見られるものは,むしろ残花である。 【見わけ方】北海道大雪山系には葉が細いホソバウルップソウ,夕張岳には花が白くて葯が大きいユウバリソウが分布する。 |
1997年7月15日 北アルプス
ペンタックスZ-1P シグマ18-35mmF3.5-4.5 f16 絞り優先オート フジクローム・プロビア100 |
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