ウドを撮る
【風の花II 旅に咲く青いケシ 山下順子著】 いがりまさしプロデュース
【漢字名】独活
【花期】8 10月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】すね 背丈以上 【環境】人里・田畑,山地・低山,原野・草原
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ウド 液果(福島県南会津郡下郷町) |
ウド 小花序(北海道士別市) |
ウド 花(北海道士別市) |
ウド 複葉(北海道士別市) |
ウド 小葉(北海道士別市) |
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ウド 貧弱な個体。1999年8月24日 長野県大鹿村
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フォトエッセイ(野の花365日のウドより) |
「独活の大木」という言葉がある。ウドは太く見えても,茎が中空で材木としては役に立たないということから,体ばかり大きくて役に立たない者のことを揶揄する言い回しである。しかし,ウドは山村では大切にされる野草である。むろん,山菜としてである。 あるとき,新潟の山村でワラビが出ていたので,撮影しようと近づいたところ,近くの家の人が出てきて話し掛けてきた。ひとしきり山菜の話をして,どうやら,こちらの目的が山菜取りではなくて撮影だということを見極めたらしい。 「山菜泥棒が多くて困る」とこぼしながら,ワラで隠してある立派なウドの芽を見せてくれた。 芽だしの春から一転して,花や実の季節になると見向きもされないが,だからこそ,カメラを向けたくなる静かなたたずまいである。
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