イワキンバイは,山地の岩場に生えるキジムシロ属の多年草。 この仲間は似たものが多く,識別には慣れを要する。まずは,葉が3小葉のものと羽状になるものに大別される。イワキンバイは3小葉の仲間だが,そのうち識別にもっとも注意を必要とするのは,生育環境も重複するミヤマキンバイだろう。イワキンバイの方が葉の鋸歯が低くて葉裏が白っぽくなる点も目安になるが,茎に葉をつける点がいいポイントになる。イワキンバイは山地帯から亜高山帯が,ミヤマキンバイは高山帯が分布の中心になる。しかし,イワキンバイを2500m付近の高山で見たこともある。 ミツバツチグリも似ているが,低山地の草地や道端に生え,葉の裏面は緑色で匐枝がある。
【風の花II 旅に咲く青いケシ 山下順子著】 いがりまさしプロデュース
イワキンバイ 2003年7月17日 山梨県東山梨郡大和村 alt.=1914m
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【漢字名】岩金梅
【花期】6 8月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】足首以下 すね 【環境】山地・低山,岩場・礫地
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イワキンバイ 花正面(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 花背面(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 花茎に葉がつく(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 托葉(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 茎(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 葉は3小葉(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 葉表(山梨県東山梨郡大和村) |
イワキンバイ 葉裏。白っぽい(山梨県東山梨郡大和村) |
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