ミズバショウ【植物検索・撮れたてドットコム】

ミズバショウ

Lysichiton camtschatcense
ミズバショウ属
ENG=サトイモ科 Araceae
APG=サトイモ科 Araceae

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ミズバショウ 拡大画面へ

ミズバショウは,湿地に生える多年草。
「夏の想い出」という歌のおかげで,尾瀬とともに有名になった植物。
この歌で「はるかな尾瀬」そして「夏がくれば...」と歌われるせいか,夏に咲く高山植物というイメージが強い。
しかし,本来は雪どけ直後に咲く春一番の花であり北日本では平地でも,水溜りのようなところや牧場の脇などで,かなり普通に見えることができる。
白い部分は仏炎苞といい,正確には花というより葉に近い。花は中心に立っている円柱形のもので,肉穂花序と呼ぶ。



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ミズバショウ 1999年5月16日 北海道幌雨竜郡幌加内町 alt.=229m

【漢字名】水芭蕉
【花期】4 7月 【分布】北海道・本州(東北,関東,中部,近畿) 【草丈】足首 すね
【環境】人里・田畑,山地・低山,高山・亜高山,森林・林縁,河原・渓流,湿地・池沼


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フォトエッセイ(野の花365日のミズバショウより)
野草の群生地といえば,カタクリミズバショウが圧倒的に多い。しかし,いずれも北国に多い植物で,北の地方では少しぐらい群生していても,なかなか観光名所にはならない。むしろ,本州中部のちょっとしたミズバショウの群生地を北海道の人が見たら,「裏山の方がもっとすごい」と思うのが正直な気持ちではないだろうか。
写真は,北海道北部で撮影したものだが,木道などない道ばたの湿地である。もちろん,茶店もなければのぼりが立つことも提灯がぶら下がることもない。
静かな透明な空気に,遠くには天塩の山がまだ真っ白にたたずんでいた。

【ひとくちメモ】
ミズバショウの白い花びらのような部分は仏炎苞といって,正確には花というより葉に近い。ミズバショウを「白い花」と呼んでしまうことは,植物学的に見れば少し語弊がある。本当の花は中央の棒状のものに多数ついている。これを肉穂花序と呼ぶ。

【見わけ方】
同じような形をした紫褐色の仏炎苞を持つ花はザゼンソウ。似たような環境に生え,混生することもあるが,ミズバショウと比較すると少し水分の少なめなところに多い。

ミズバショウと同じ属の仲間(ミズバショウ属)
掲載種はありません。
ミズバショウと同じ科の仲間(サトイモ科)
マムシグサ
  クワズイモ
  ヒロハテンナンショウ
  オオマムシグサ
  ウラシマソウ
  ミミガタテンナンショウ
  ザゼンソウ
  カミコウチテンナンショウ
  ムサシアブミ
  ヒトヨシテンナンショウ
  ユキモチソウ
  ミツバテンナンショウ
  スルガテンナンショウ
  マイヅルテンナンショウ
 

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