ムサシアブミは,暖かい地方の照葉樹林の中などに生えるテンナンショウの仲間。この仲間は識別が難しいが,左右大きさが同じぐらいの3小葉と先端が巻き込む仏炎苞など,ほかの種類にはない特徴がある。 葉の大きさはひとかかえほどになるのが普通だが,環境によってはかなり小型のものまで幅広い。 雌雄異株で栄養状態によって雌雄が決定するのはムサシアブミに限らず,この仲間に共通の特徴。小型の株はたいてい雄株だが,大きな株の仏炎苞をのぞいてみると雌株が見つかる。 このほか,葉が3小葉になるテンナンショウとしては,四国と九州に生えるミツバテンナンショウがあるが,こちらは落葉樹林に生え,仏炎苞が茶褐色で葉より高い位置に展開する。
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ムサシアブミ 2003年4月6日 宮崎県日向市 alt.=8m
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【漢字名】武蔵鐙
【花期】39 4月12月 【分布】本州(関東,中部,近畿,中国)・四国・九州・沖縄 【草丈】足首 腰 【環境】人里・田畑,山地・低山,森林・林縁,海岸
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ムサシアブミ 仏炎苞(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 雌株の仏炎苞断面(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 雄株の仏炎苞断面(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 雌花の肉穂花序(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 雄花の肉穂花序(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 葉は3小葉(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 葉表。光沢が強い(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 葉裏(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 小葉の先。尾状になる(宮崎県日向市) |
ムサシアブミ 茎。斑が入る(宮崎県日向市) |
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