ウリハダカエデは,落葉樹林帯に生える,落葉高木。独特の3浅裂する葉と,和名の由来になった瓜の皮の模様に似た樹皮が特徴。 早春の頃,葉の展開と同時にクリームイエローの花をぶらさげるようにつける。また,黄色から暖かい赤色に紅葉する頃も良く目立つ。普通,雌雄異株だが,稀に同株のこともあるという。
【カレンダー・草木暦2024】 いがりまさし作品集
ウリハダカエデ 2008年5月8日 新潟県北魚沼郡川口町
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【漢字名】瓜肌楓
【花期】4 5月 【分布】本州・四国・九州 【草丈】背丈 背丈以上 【環境】山地・低山,森林・林縁
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ウリハダカエデ 花序(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 花(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 葉は3浅裂する独特の形(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 葉表(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 葉裏(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 葉裏基部(新潟県北魚沼郡川口町) |
ウリハダカエデ 樹皮には斑点がある(新潟県北魚沼郡川口町) |

ウリハダカエデ
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フォトエッセイ(野の花365日のウリハダカエデより) |
ウリハダカエデはカエデ類の中ではとりたてて紅葉が鮮やかだともいえないし,どことなくあかぬけない部類に入るかもしれない。しかし,春の芽吹きと花の時期は,カエデ類の中でももっとも洗練されたもののひとつといっていいだろう。 決してサクラやフジのように,遠くから見ても目に飛び込んでくるような華やかさではないが,周囲の黄緑色の静寂を乱すことなく,ひそやかな存在感を放つようすは,早春の林で好ましいもののひとつである。 春らしさ,というTPOを心得ている点では,格段に気がきいた花といえるのではないだろうか。 そろそろ本格的に木の芽が動き出す季節がやって来た。
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【ひとくちメモ】 和名は若木の樹皮にマクワウリのような模様があることから。
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【見わけ方】 葉が展開している時期は,テツカエデはよく似ているが葉柄に溝がない。ホソエカエデは葉柄が赤い。ウリカエデは葉が細身で脈えきに褐色の毛がない。 カエデについては林田甫さんのサイト「カエデともみじ」が詳しい。
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