ウメ【植物検索・撮れたてドットコム】

ウメ

Prunus mume var.mume
サクラ属
ENG=バラ科 Rosaceae
APG=

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ウメは,現代では桜よりもずっと地味なイメージだが,万葉集では桜よりもウメを詠んだ歌の方が多い。
もともと,地方によっては野生状態のところもあるが,日本に本来の自生はなく,古い時代に中国からもたらされた。多くは,実を採るために果樹として栽培されている。また,各地に花を見る目的で作られた梅林もある。
花期は1 3月,北国では4月にかかるところもある。普通ソメイヨシノよりも一月以上早いが,北国ほど花期に違いがなくなる。

【カレンダー・草木暦2024】

いがりまさし作品集


ウメ 2003年3月11日 愛知県鳳来町

【漢字名】梅
【花期】1 4月 【分布】北海道・本州・四国・九州(帰化植物) 【草丈】胸 背丈以上
【環境】人里・田畑,山地・低山,原野・草原,都市・市街地


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ウメ 山間の里の果樹として植えられた梅林 2003年3月13日 愛知県鳳来町


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フォトエッセイ(野の花365日のウメより)
撮影対象としているのは基本的には野生の植物である。人の手で植えられた植物を撮影する場合には,野生植物との関連がある場合や,人から頼まれた場合がほとんどである。こだわっているというより,関心がもてないというほうが正確だ。
しかし,ウメだけはちょっと例外だ。日本に入ってきた時代が古いことともあり,日本の山里の風情にぴったり溶けこんでいるからだろうか。
奥三河にはウメの木がたくさん植えられた山里があちこちにある。ほとんどは,観賞用ではなく実を採るための梅園である。八重咲きの園芸品種よりも,シンプルな白花がこの山里にはよく似合う。

【ひとくちメモ】
ウメは中国原産とするのが定説だが,近年では日本在来の系統もあるのではないかという説が浮上している。大分県や静岡県では山奥に古木の群生地が知られている。しかし,渡来の歴史も古いため,古い時代に野生化した可能性もあり結論は簡単には出ない。

【見わけ方】
ウメの学名はPrunus mume(プルヌス・ムメ)。中国原産といわれるが,このPrunusの仲間にはサクラやモモ,アンズやアーモンドなども含まれる。日本や中国だけでなく,ユーラシアの多くの地域ではこのPrunusの仲間が春を告げる花になっている。モモの学名も「ペルシャのプルヌス」を意味するPrunus persicaだ。
ロシアの沿海州ではアンズの仲間が,地中海ではアーモンドが,北ヨーロッパでも白いウメによく似たPrunusの花が咲いているのを見たが,どれもサクラよりもウメによく似た風情だった。

ウメと同じ属の仲間(サクラ属)
オクチョウジザクラ
  ウワミズザクラ
  アズキナシ
 
ウメと同じ科の仲間(バラ科)
キンミズヒキ
  ヘビイチゴ
  ヤブヘビイチゴ
  キジムシロ
  オヘビイチゴ
  モミジイチゴ
  ヤマブキショウマ
  クサボケ
  ダイコンソウ
  ヤマブキ
  ミツバツチグリ
  カマツカ
  テリハノイバラ
  ワレモコウ
  ヒメキンミズヒキ
  オニシモツケ
  シモツケソウ
  ノウゴウイチゴ
  シロバナノヘビイチゴ
  オオダイコンソウ
  ミヤマダイコンソウ
  カラフトダイコンソウ
  チングルマ
  ヒメヘビイチゴ
  ミヤマキンバイ
  ツルキジムシロ
  ツルキンバイ
  コバノフユイチゴ
  コガネイチゴ
  ウラジロナナカマド
  コキンバイ
  チョウノスケソウ
  コシジシモツケソウ
  アカバナシモツケソウ
  エゾクサイチゴ
  コバナキジムシロ
  イワキンバイ
  ツチグリ
  エゾツルキンバイ
  キンロバイ
  チシマキンバイ
  ヒロハノカワラサイコ
  エゾノミツモトソウ
  クロバナロウゲ
  テリハキンバイ
  エチゴキジムシロ
  ミヤマニガイチゴ
  カライトソウ
  タカネトウウチソウ
  ナガボノワレモコウ
  イブキシモツケ
  ハゴロモグサ
  ミヤマヤマブキショウマ
  アポイキンバイ
  メアカンキンバイ
  ホロムイイチゴ
  エゾノトウウチソウ
 

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