いがりまさし ギターストーリー
ヤマハ FG-250

入手
トラベルギターを探していた。まちがって車に放置してしまっても、悔いのないギターだ。ラリビーをリペアに出してみて、リペアにも興味があった、自分で、サドルを削ったり、ネックを調整してみて、まちがってだめにしても、大きく後悔しなくてよい価格のギターだ。

リサイクルショップで、手ごろなヤマハの古いギターを見つけた。それが、このFG-250だった。3900円である。

帰宅して調べてみると、中古市場ではヤマハの古いギターは人気だという。中でも「赤ラベル」と呼ばれる時期のものが最高で、それに次いで「グリーンラベル」も人気だという。なんと、このFG-250はそのグリーンラベル期のものだ。

ロッドを調整してネックの反りをとると、元起きもほとんどなく、いいコンデションになった。サドルは削りすぎて最終的には、スタジオMで作り直してもらったが、とにかく弾きやすくて、渋い音のするギターになった。

少なくとも、10万円以下の新品のギターと比べたら、ずっと価値がある。古いギターでなくては出ない、独特の倍音豊かな音色だ。

演奏
ライブのない、特に夏場の取材旅行では、トラベルギターとして活躍してくれる。ほかのギターを置いておけない、台所近くの居間にかけてあり、少しの細切れの時間に手にとって弾けるギターとして活躍してくれる。トップが合板で、しかも30年以上経過しているギターなので、比較的安定している。弦をゆるめなくても、変化の心配が少ないし、あきらめもつく。意外に、こんなギターが重要なのだ。

追記
この原稿のために、昔の写真を探していたら、高校1年生の学園祭で演奏した時の写真が出てきた。おそらく、自分はギターを盗まれてしまったので、一緒にバンドを組んでいた先輩のギターを借りたのだろう。それが、なんとヤマハのFGなのである。FG-250かどうかは定かでないが、おそらく同時期のものではないだろうか。

 

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