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7月9日[その日の暦]

 
   クサフジ (マメ科) Vicia cracca

咲いているのは暑いさなかであるが,どことなく涼しげである。花の色が涼を感じさせるのか,高原地帯で見かけることが多いからだろうか。
フジに似て草本だからこの名があるが,ご存じのようにフジは花序が上からぶら下がるのに対して,クサフジは下から立ち上がる。
ツルフジバカマヒロハクサフジナヨクサフジなどそっくりな植物がいくつかある。漫然と見るとすべて同じように見えるが,小葉の数,托葉の大きさと形,花の筒部の長さなど,ポイントに気をつけてみれば,見わけはそれほど難しくない。また,見慣れてくると生育環境にも微妙な違いがあることがわかってくる。
植物を識別することのおもしろさを体験するには良い教材かも知れない。

【見わけ方】
ツルフジバカマは高原地帯に多く小葉の数が10-16枚(クサフジは17-24枚)と少なく,花序も短くがっしりしている。
ナヨクサフジは花の筒部が舷部よりはるかに長い。クサフジは筒部が舷部とほぼ同長か短い。帰化植物で高速道路の法面などに群生している。
ヒロハクサフジは海岸に生,小葉の数が10-16枚で幅が広い。
詳しくはクサフジの仲間(会員のみ)へ。

1999年8月14日 北海道豊頃町
ペンタックスZ-1P  タムロンSP90mmF2.8 f4.5 絞り優先オート(-0.3) フジクローム・プロビア100


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