シハイスミレの仲間

Group Viola violacea

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シハイスミレマキノスミレは変種関係で必ずしもはっきりわけられないことも多いが,地域によっては完全に生育を分けていて,不稔性の雑種も見つかっている。葉の形のほか,展開のしかたも重要なポイントになる。ヒナスミレも,この2種と紛らわしいことがあるが,実物を見慣れれば直感的に識別できる。葉や側弁の内側に毛があることで見分けられるが,生育環境から多くの場合見当がつけられる。


シハイスミレ
Viola violacea

マキノスミレ
Viola makinoi

ヒナスミレ
Viola tokubuchiana var. takedana



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側面

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側面

淡紅紫色〜濃紅紫色。
普通,濃紅紫色。距はシハイスミレより細長いことが多い。
淡紅色。

側弁内側の毛

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側弁内側の毛

無毛。
無毛。
普通有毛。


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葉裏

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葉裏

披針形〜長卵形。斜めに上に展開し,葉の位置が花より下になることが多い。葉脈上に斑の入る(フイリシハイスミレ)ことも多い。葉裏は紫色を帯びる。普通無毛だが,時に表面に伏した毛が生える。葉身基部の湾入は浅い。
長披針形。直立気味に展開し葉の位置が花より上になることが多い。葉裏は初めわずかに紫色を帯びるが,のち完全に淡緑色。無毛。葉身基部の湾入は浅い。
披針形で先がとがる。地面に接するように水平気味に展開し,その上に花をのせるように咲かせる。。葉裏は紫色を帯びる。全体に粗い毛が生える。葉身基部の湾入が深いことも,シハイスミレとの違い。

分布と生育環境
主に中部以西だが,関東や東北で見られることもある。乾き気味の落葉樹林やアカマツ林,林縁。暖温帯〜温帯。
近畿地方以北。乾き気味の落葉樹林やアカマツ林,林縁。暖温帯〜温帯。
北海道(南西部)〜九州。沢沿いの林など,湿り気のある落葉樹林。温帯。
分布と生育環境
同定のポイント
変種のマキノスミレとは中間型があり完全に分けられないこともある。葉の幅,裏面の色,展開のしかたなどがポイントになる。
ヒナスミレとは,葉や側弁内側の有毛状態が決め手。葉身基部の湾入の深さも顕著な違い。
左の2種よりも,全体にやわらかく,ひとまわり大型。葉や側弁の内側に毛が生えること,葉身の基部の湾入が深いことなどが顕著な違いだが,葉のきょしが粗い,先端がすーっととがる,など,微妙な違いがある。
同定のポイント

シハイスミレ
Viola violacea

マキノスミレ
Viola makinoi

ヒナスミレ
Viola tokubuchiana var. takedana


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