ホウチャクソウは,ソメイヨシノが散って,八重桜が最盛期を迎える頃,林の下でひっそりと目立たない花をつける。ナルコユリやアマドコロといったよく似た花の中でも,花期はひときわ早い。 また,自生環境はあまり日当たりのよくない林の下で,杉林の下などでもよく花を咲かせている。この点は,日当たりを好むアマドコロと違うところ。 形態的には,茎が分岐せずに花をぶらさげるアマドコロやナルコユリと違って,茎が分岐するのが大きな特徴。 和名は,花が寺院の多宝塔の軒下にぶらさがっている宝鐸に似ていることから。
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ホウチャクソウ 2008年5月8日 新潟県南魚沼市
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【漢字名】宝鐸草
【花期】4 5月 【分布】日本全土 【草丈】すね ひざ 【環境】人里・田畑,山地・低山,森林・林縁
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ホウチャクソウ 花が寺院の軒にぶら下がる宝鐸に似ているというのでこの名がある(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 花断面(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 花内部。白い花柱を,黄色の雄しべの葯が取り囲む(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 葉は光沢がある(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 葉表(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 葉裏(新潟県南魚沼市) |
ホウチャクソウ 茎には鱗片葉がつく(新潟県南魚沼市) |
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