ハマベノギクは,海岸の砂浜や岩場に生える野菊の仲間。地面を這うように茎を伸ばして大きな頭花を咲かせる様は見ごたえがある。自生地は中部以西の日本海側に限られる。 中部から近畿では砂浜に多いが,九州では岩場で見かけることが多い。 一般に,1年目はロゼットで冬を過ごし,翌年の秋,花を咲かせるとその個体は枯れる2年草といわれるが,ひとつの個体からいくつものロゼットを出し,それぞれの枝が花を咲かせると枯れる多年草的なスタイルを持つ個体もある。この傾向は,西の地方ほど顕著になる。
【風の花II 旅に咲く青いケシ 山下順子著】 いがりまさしプロデュース
ハマベノギク 砂浜にに生えた株 2010年9月18日 京都府京丹後市
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【漢字名】浜辺野菊
【花期】8 11月 【分布】本州(中部,近畿,中国)・九州 【草丈】足首以下 すね 【環境】原野・草原,岩場・礫地,海岸
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ハマベノギク 頭花(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 総苞片は細長く尖る(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 筒状花(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 茎葉はへら形(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 根生葉(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 茎(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 頭花(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 小花(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 頭花断面(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 頭果。冠毛は赤褐色 濁白色(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 頭果断面。両端のそう果は舌状花のもので冠毛が短い(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク そう果。左=筒状花 右=舌状花(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 葉表(福岡県糸島郡志賀町) |
ハマベノギク 葉裏(福岡県糸島郡志賀町) |
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