トウノウネコノメは,コガネネコノメソウによく似ているので混同されてきたが,最近になって別種であることが確認された。最もわかりやすい識別ポイントは,雄しべが萼裂片から明確に突き出すこと。萼裂片の色は,花盛りのものでも,あまり鮮やかな黄色にならず,苞葉との色の差がはっきりしない。その他,コガネネコノメソウが子房が1/4下位なのに対して,1/2下位,もしくは上位であること,根生葉の柄が長いことなどが異なる点とされている。岐阜県、愛知県と京都府に分布が知られているが,京都府のものは変種ヤマシロネコノメと区別される。 【風の花II 旅に咲く青いケシ 山下順子著】いがりまさしプロデュース トウノウネコノメ 2012年4月1日 岐阜県岩村町 【漢字名】東濃猫の目 【花期】3 4月 【分布】本州(中部) 【草丈】足首以下 足首【環境】山地・低山,森林・林縁,河原・渓流,湿地・池沼 トウノウネコノメ 萼裂片と苞葉の色のちがいはやや段階的(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 萼裂片は方形で直立する(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 雄しべが萼裂片から飛び出すのが特徴(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 茎葉(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 茎には粗い毛が生える。茎葉は対生(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 根生葉(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 葉表(岐阜県岩村町) トウノウネコノメ 葉裏(岐阜県岩村町)
トウノウネコノメ 2012年4月1日 岐阜県岩村町
【漢字名】東濃猫の目 【花期】3 4月 【分布】本州(中部) 【草丈】足首以下 足首【環境】山地・低山,森林・林縁,河原・渓流,湿地・池沼