カナムグラはつる性の多年草。人が住まなくなって、放置された廃屋などには、たいていこの草が絡みついている。百人一首に登場する「八重葎 しげれる宿の 寂しさに…」という歌の八重葎とは、このカナムグラのことを指しているといわれる。 葉は、植物に特に興味を持たない人でも見覚えがあると思うが、花となると地味で目だたないので、知る人は少ない。雄花と雌花は別の株に咲く。(雌雄異株)。 茎には、下向きの刺があり、これでやぶに絡みついてはいのぼることができる。カナムグラという和名も、この茎が金属のような質感があることから来ているのだろうか。 同じようなところに多いブドウ科のヤブガラシは、葉が5つの小葉にわかれ光沢が強いので識別は簡単だ。カナムグラの葉は大きく切れ込むが分裂はしない。 日本の夏のやぶを代表するつる草である。
【カレンダー・草木暦2024】 いがりまさし作品集
【漢字名】金葎
【別名】ヤエムグラ
【花期】7 10月 【分布】北海道・本州・四国・九州 【草丈】足首 背丈以上(つる草) 【環境】人里・田畑,山地・低山,河原・渓流,原野・草原
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カナムグラ 雄花は白っぽいクリーム色 |
カナムグラ 葉は深く裂ける |
カナムグラ 茎には下向きの刺がありさわるとざらつく |
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