葉の切れこむスミレの仲間

Groupe of Dissected Violas

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分類上問題が多い仲間。ナンザンスミレは,中国東北部から朝鮮半島が分布の中心で,日本では対馬にだけ分布するというのが定説になっているが,対馬のものが大陸のナンザンスミレと同じものかどうかは異論もある。本書では,とりあえず対馬のものをナンザンスミレとして扱っているが,さらに研究が必要。アカバナスミレも分類上の位置が不明確なもの。ナンザンスミレとの関係は,大陸のナンザンスミレや近縁種をよく調べて結論を出す必要がある。


エイザンスミレ
Viola eizanensis

ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides forma sieboldiana

ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides

アカバナスミレ
Viola sp.

ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis forma simplicifolia



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葉は一見5小葉に見える個体もあるが,基部は3つに別れ,さらに側裂片が2つに分かれる。写真ではわかりにくいが,葉を広げると3角形になる。裂片はヒゴスミレよりも幅広い。花時から完全に3小葉になる個体もある。
葉は基部近くから5つに分かれる(しかし完全な5小葉ではない)葉を広げると5角形になり,裂片はさらに細かく切れこみ糸状になる。
葉は典型的なものは基部近くから5つにわかれるが,ヒゴスミレに比べると裂片に幅があり,個体によってはエイザンスミレに近いものもある。
葉はナンザンスミレに似ているが,群落の中にはエイザンスミレのように完全に3小葉になるものもある。
完全な単葉,または不規則に2-裂する。


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淡紅色で縁が波うつのが特徴。白色の変種もある。
白色で縁が波うたないのが特徴。ただし,西日本には淡紅色花も多い。
白色で縁が波うたないものから,淡紅色で縁が波うつものまで変化がある。
濃紅色〜淡紅色。縁は波うたない。
エイザンスミレと同じ。

分布と生育環境
本州全域,四国,九州。ただし日本海側には少ない。半陰地の林に多いが,林の縁の向陽地で見かけることもある。
本州(秋田県以南),四国,九州。ただし日本海側には少ない。明るい林や草原の請向陽地に多い。
長崎県対馬。半陰地から向陽地まで幅がある。
九州中部。落葉樹林下。
エイザンスミレと同じだが,草地に見られることもある。関東北部,長野県北部,四国に知られている。
分布と生育環境
同定のポイント
多くの地域で普通に見られるのは,ヒゴスミレか本種のどちらか。葉の基部が3つに分かれて全体が3角形なら,本種と確定できる。関東地方には本種が多い。
葉の基部が5つに分かれて,裂片がさらに細かくコスモスのようになるのは本種の特徴。四国や中国地方,そして九州に多い。
長崎県対馬の特産。形態は,ヒゴスミレエイザンスミレの中間的。
九州中部の一部の地域でしか見られない。ナンザンスミレに似るが,花は濃紅色〜淡紅色。
エイザンスミレの単葉型変種。葉が単葉,または不規則に2-3裂することのほかは,エイザンスミレと変わらない。
同定のポイント

エイザンスミレ
Viola eizanensis

ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides forma sieboldiana

ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides

アカバナスミレ
Viola sp.

ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis forma simplicifolia


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