トリカブトの仲間(北海道低地編)

Group Aconitum in Basal Area of Hokkaido

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北海道の低地に生えるトリカブトはおおよそ、この5種である。全域に分布するエゾトリカブトのほかは、分布域が限られているので見当がつく。一般にトリカブトの重要な識別点である花柄の有毛状態は、ほとんど同じなので、葉の裂け方や茎の状態などが重要なポイントになる。


エゾトリカブト
Aconitum yezoense

カラフトブシ
Aconitum sachalinense ssp. sachalinense

オクトリカブト
Aconitum japonicum ssp. subcuneatum

シコタントリカブト
Aconitum maximum ssp. kurilense

ヒダカトリカブト
Aconitum yuparense var. apoiense



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オクトリカブト詳細画面へ

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ヘルメットのつばは、普通短く、横に張りだすことはない。
ヘルメットのつばは長く、横に張りだす。
ヘルメットのつばは長く、横に張りだす。

ヘルメットのつばやや張りだす。


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3全裂し、裂片はさらに切れ込む。全体のシルエットは5角形。裂片の基部は葉柄状になる。
3全裂し、さらに深く切れ込み、5全裂に見えるものも多い。全体のシルエットは5角形。裂片の基部は葉柄状になる。
3-5中裂。全体のシルエットは丸味がある。裂片の基部は葉柄状にならない。
裂片の基部は葉柄状になる。
5中〜深裂。裂片の基部は葉柄状にならない。

茎の様子
むち状にしなだれるものが多いが、直立することもある。
普通直立。
むち状にしなだれるものが多いが、直立することもある。
普通直立。花序は茎の先に集まる。林に生えるものは茎が斜上することもある。
むち状にしなだれるものが多いが、直立することもある。
茎の様子
分布域生育環境
北海道全域。落葉樹林の林縁などに多いが、高山帯の草地に生えることもある(ウスバトリカブト型)
道北、道東。主に、原野の草地。
道南の落葉樹林林縁。
知床半島。海岸近くの草原から低地の林縁。
日高山系に限られ,高山帯にも分布する。超塩基性岩地に多い。
分布域生育環境
同定のポイント
北海道で最もよく見かけるトリカブト。道南ではオクトリカブト、道北、道東ではカラフトブシが出てくるが葉の切れこみで見わけるのが最もわかりやすい。
道北や道東の草原で直立しているトリカブトはまず本種。葉の切れこみが細かいのが特徴だが、エゾトリカブトも同様に細かく切れ込むことがある。ヘルメットの形などもポイントになる。
葉のシルエットは5角形で、切れこみが浅いのが特徴。
海岸の草原で直立し、花序が茎の先端に集まっているのがポイント。分布域も限られる。
エゾトリカブトと似ているが,葉の裂片の基部は葉柄状にならない。また,花弁の形は細身形であることも,識別のポイント。
同定のポイント

エゾトリカブト
Aconitum yezoense

カラフトブシ
Aconitum sachalinense ssp. sachalinense

オクトリカブト
Aconitum japonicum ssp. subcuneatum

シコタントリカブト
Aconitum maximum ssp. kurilense

ヒダカトリカブト
Aconitum yuparense var. apoiense


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