| 東日本ではやや稀なスミレだが,西日本では非常に個体数が多いスミレ。 乾燥気味の山地の林縁などに生える。とても多形で変種のマキノスミレを含めてさまざまな形のものがある。 花は淡紅紫色〜濃紅紫色で側弁は普通無毛。花柱の先はカマキリの頭形にふくらむ。葉は披針形〜卵状楕円形で表面は光沢があることもないこともある。裏面は紫色を帯び,普通果実期にも消えない。 ヒナスミレとまちがえやすいが,次の点で見わけられる。 ヒナスミレの葉は先がつまんだようにとがり,基部の湾入も深い。本種では先端まで均等に細くなる。ヒナスミレの葉は水平に展開する傾向が強いが,本種は斜上することが多い。ヒナスミレの自生地は沢に沿った空中湿度の高い林だが,本種はやや渇き気味の林に多い。ヒナスミレは普通側弁に毛が出るが,本種はまず無毛。 |