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作品展情報 |
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いがりまさしチャリティー写真展 阿蘇の野の花に
阿蘇との絆 阿蘇から久住にかけての高原地帯は、固有種、そして満鮮要素と呼ばれる大陸系植物の宝庫である。それだけでも、植物写真家としては重要なポイントである。 1992年以来、毎年のように撮影に行くうちに、次第に阿蘇の人たちとの絆がかけがえのないものになった。 まず、「阿蘇の野の花」などの著者で、20世紀後半に、数々の阿蘇新産の動植物を発見してこられた佐藤武之さんの知遇を得た。佐藤さんとは、ウラジオストクの旅をご一緒し、なんどもご自宅に泊めていただいては、阿蘇の植物について語りあかした。 2006年、佐藤さんは90歳でご逝去されたが、佐藤さんをモデルにしたオリジナル曲「阿蘇の野の花に」が縁で、今度は高森町のはなしのぶコーラスの皆さんと、阿蘇でのコンサートが毎年続いている。 私にできる復興支援 2016年、二つの地震と、豪雨、そして阿蘇山の噴火と、度重なる災害に見舞われた阿蘇。分断された大動脈は、いつ復旧できるかさえ、まだ目途が立っていない。 私のできることは微々たることだが、じっとしているわけにはいかない。とにかく、阿蘇の自然の美しさを伝え、阿蘇に行く人を少しでも増やすこと。これが、なによりの復興支援だろうと考えた。これが本展のねらいの中核である。 阿蘇に限らず、自然は災害をもたらした分だけ恵みも与えてくれる。災害が多いということは、恵みもまた多い証でもある。その恵まれた自然に触れるために、とにかく阿蘇に足を運んでほしい。 阿蘇の自然史サスペンス 本展は、阿蘇の雄大な自然とそこに咲く可憐な野の花が、どういう経緯でこの阿蘇に残っているのか。その秘密に迫る自然史サスペンスでもある。 その歴史には、私たちの祖先・縄文人の暮らしぶりも重要な役割を果たしてきたことが近年明らかになりつある。 写真作品とともに、解説文もふんだんに用意したので、ぜひ阿蘇の野の花の秘密と日本列島の歴史に想いを馳せていただきたい。
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会期 2017年2月8日(火)〜19日(日)13日休廊 会場 ギャラリー亜鳥絵
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